

福島県南土建工業株式会社
社長メッセージ
大分県生まれの小野亀二郎が、石工として鉄道建設に従事し、白河に落ち着き小野組を創業したのが明治36年です。その後、戦時中の企業統制令によって、西白河・東白川・石川の建設業を統合し、福島県南土建工業株式会社が昭和19年に設立されました。数々の企業危機を先人たちの努力と地域の方々のご支援をいただき乗り越え、現在に至ります。
建設業はこれまでも地域を支える重要なインフラを造ってきました。今後も高度経済成長期に建てられた設備が更新期を迎え、自然災害が増加する中で、建設業の価値は見直されています。大雨で川が溢れないように、河川敷や護岸を整備するのも建設業の役割です。すべては地域で暮らす人々のため、未来を担う子供たちのための仕事であり、誇りとやりがいを感じています。
日本にとって、東北にとって、そして福島の県南地方にとって、弊社はなくてはならない存在でありたいと考え、120年間、ひたむきに働いてきました。今、建設業は大きく変わるタイミングにあり、本当に重要なのはこれからです。役職員全員が男女にかかわらず長く活き活きと働ける環境を整え、これまで築いてきた伝統と技術を次世代に継承していく必要があるからです。そうしなければ、地域は維持できません。
私の好きな言葉に『一隅を照らす』があります。正式には『一隅を照らす、これすなわち国宝なり』という言葉ですが、一人ひとりが自分のいる場所で“一隅を照らしていく”ことを積み重ねることで世の中が良くなるという意味です。どこかの片隅にいても、気づかれないような小さなことでも、一つ一つ今の自分に出来ることを真面目に一生懸命行う。これは弊社の品質方針の『平凡なことを非凡に行う』にも繋がると思っております。
企業は継続が第一であり、社訓にありますように、『常に自己の進路を求め』『障碍に逢い激してその勢力を百倍し』、様々な変化があっても『その本性を失わざる』ことが重要です。そして、社員一人ひとりが社是にあるように『希望と報恩と感謝』をもって、平凡なことを非凡に行なうことで成長し、地域やお客さまの発展に寄与するとともに、危機管理産業としての役割も果たしていけるようにと考えております。
