​新たな100年を目指して

​新たな100年を歩む中で、当社が大切にしていることを言い表す場合、平成26年に発行した創業110年記念誌の「創業110年 福島県南土建工業株式会社 設立70年にあたって」が一番適切な内容と思いますので、その一文をご紹介します。

《 社訓 》

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創業110年・福島県南土建工業(株)設立70年にあたって

代表取締役 小野利廣

 戦時中の企業統制令によって、福島県南土建工業㈱が設立されて、今年で70周年、そして小野組創業からは110年経過となりました。

 人生はどんなに長くても100年です。

 では、企業はどうなのでしょうか。帝国データバンク調査によると、企業の平均年齢は36歳ということのようです。70歳を越える企業は全体の6%、100歳を越える企業は2%に過ぎないということです。業種別ではどうかというと、製造業が長く平均45歳、建設業は34歳ということで、建設業にあっては100歳を越える長寿企業は1%に満たないようです。

 

 ギボンが「ローマ帝国衰亡史」を書いたのは18世紀のことである。1000年も繁栄したローマ帝国はなぜ衰亡したのか。

 

 企業はなぜ平均36歳なのであろうか。

 

 企業の36年というのは、ほぼ一代ということでしょうか。何度もの危機を乗り越えながら、数多くの偉大な指導者の理念と制度によって築かれてきた古代ローマ千年の繁栄も、ついには内部崩壊ということで、終末となったといわれています。企業にも同じことがいえるのでしょうか。

 そのようなことから、当社の110年を振り返ってみることが、私たちに課せられていると考えます。

 

 代表者から見ても、小野組創業者小野亀二郎・福島県南土建工業㈱設立者の二代目亀二郎(利勝)・利勝末弟亀八郎そして私という四代を経ています。概要については後記のとおりです。

福島県経済界の雄、大島要三から、夜逃げしたのではないかと心配されたこともありました。戦時下にあっては、福島県南土建工業(株)設立で乗り切りました。金融機関から融資が得られず困ったときもあったと伝え聞いています。

 

 平成10年、共栄建設㈱・㈱小野組との3社合併によって、工事高が50億を超えた時期もありましたが、建設投資の大幅減少で希望退職を募ったこともありました。この危機から立ち直ってまだ10年にもなりません。

 それぞれの時代に企業としての危機はあったのです。そして、それを乗り越えてきているから今日があるのです。安定と不安定の繰り返しと言ってもいいと思うし、危機的状況もその時代によって違うのです。それぞれの時期に、それを乗り越えた幹部・従業員がいて支援者がいたことがわかります。

 この機会に私たちが学ぶのはこのことです。

 社訓にあるように、「常に自己の進路を求め」「障碍に逢い激してその勢力を百倍し」、様々な変化をしながらも「その本性を失わざる」ことであろうと思います。そして一人ひとりが社是にあるように、「希望・報恩・感謝」を忘れなければ、危機を乗り越えて継続していくことができるという基本を確認していきたいと考えます。

 これを契機に、原点・初心を肝に銘じ今後の会社運営にあたる所存ですので、株主・お得意先の皆さまに感謝いたし、今後のご指導・ご助力をお願いいたし、挨拶とさせていただきます。